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Suwa Reproduction Center

不妊治療について  ー 原因となる疾患

高プロラクチン血症

プロラクチン(PRL)は、卵胞刺激ホルモン(FSH)などのホルモンと同様、頭の真ん中にあるホルモン中枢の下垂体から分泌されます。このPRLの産生が亢進すると、高プロラクチン血症になります。また、多嚢胞性卵巣に合併する場合もあります。




症状

乳汁分泌(乳房をしぼると乳汁がでる)と月経不順が起きます。




原因

PRLが高い値をとると、なぜ月経不順が起きるのかということについては、未だに定説はありません。
しかし、ホルモンの分泌に原因があるという説があります。LH分泌をコントロールしているものに、下垂体より更に上のホルモン中枢である視床下部から分泌されるGn-RHというホルモンがあります。詳しくは説明しませんが、高PRL状態によって、このGn-RHの分泌が抑制されてLH分泌が低下し、排卵障害が起きるようになるという説です。

ここではPRLについてのみ話をしましたが、下垂体から分泌されているホルモンはPRLだけではありません。この他に成長ホルモン(hGH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)などの種々なホルモンが分泌されています。これらのホルモンにPRLと同様の異常が起きれば、やはりそれはFSH、LHの分泌異常を引き起こし、月経不順、無排卵状態を起こします。




検査方法

PRLは日内変動(一日のうちで値が大きく変動する)があります。そのために通常の血液検査では、値が正常な場合があります。負荷試験を行なうと過剰反応を示し、初めて診断可能となります。これを潜在性高プロラクチン血症といいます。
PRLの値が100ng/ml以上の高い値を取る場合には、下垂体のできもの(腫瘍、微小腺腫)ができていることもあるので、精査が必要になります。




治療

通常治療は、パーロデル(テルロン)という薬を内服していただければ、PRLは正常化します。副作用は嘔気や嘔吐ですが、飲みなれてくると軽減していく場合が多いです。
時にPRLが、若干高めの値を取ることがありますが、排卵障害が起きていないのであれば、治療は不要と考えています。