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Suwa Reproduction Center

不妊治療について  ー 原因となる疾患

子宮内膜ポリープ

子宮内膜の基底層に、局所的にホルモンの感受性の高い部分が発生した場合、子宮内膜ポリープが形成されます。この感受性の高い部分を、女性ホルモン(エストロジェン)が刺激して過形成となり、子宮の内腔にとび出す形でできるものです。
局所的にホルモンの感受性の高い部分ができてしまう原因は、現在のところは、はっきりとはわかっていません。

この疾患は、臨床的にはすべて子宮内膜ポリープとしてまとめてもいいと私は考えていますが、病理学的(顕微鏡で組織を詳しくみた際の診断)には、区別して診断されます。子宮内膜ポリープ、単純性子宮内膜増殖症、複雑性子宮内膜増殖症などです。

この症状は、人によって幅があります。子宮内腔の一部に限局してでき、やや妊娠しにくい状態になっている方(子供ができない絶対の原因ではありません)から、子宮内腔全体がポリープに覆い尽くされ、不妊の絶対的な原因になっている方まで、いろいろな方がいます。

よく「子宮内膜ポリープがありますよ」と言うと、「悪性のもの(癌)なんでしょうか」と心配される方がいらっしゃいますが、この疾患は癌とは異なります。しかし、この病気があると、正常の子宮内膜でないために受精卵が着床できず、妊娠が成り立ちません。

この疾患は、不妊症を専門にしている病院でも注意してみている医者はごく少数で、隠れた不妊の大きな原因になっていると私は考えています。他医院においてなかなか妊娠しないと当院にやって来る患者さんの約10%は、この子宮内膜ポリープが原因です。そして治療をすることにより、すぐに妊娠する方もいます。

他院で何回も体外受精を行なっていて、なかなか妊娠しないと言ってやって来る患者さんのなかにも、この疾患は散見されます。不必要な体外受精をされていて、体外受精をしなくても妊娠する方もいらっしゃいます。また一方で、この疾患は本当に体外受精が必要な方の、体外受精失敗の原因にもなります。




検査方法

診断は超音波検査で可能です。ただし診察の時期により、診断できないこともあります。排卵の少し前の時期でないと、正確には診断できません。
当院では、超音波検査で子宮内膜ポリープの疑いのある患者さんには、子宮鏡検査を行ない、確定診断しています。(これも排卵の少し前の時期にしかできないので、予約の手術になっています)こうして肉眼的に子宮の中を観察することにより、より正確に診断することができます。




治療方法

子宮鏡検査での診断が正しければ、子宮鏡下に子宮内膜ポリープを切除します。日帰りでできる手術です。
この疾患は局所的な子宮内膜の過剰反応に基づくため、治療を行なっても再発することは多々あります。この治療を行なったあとに早く妊娠することが、肝要と考えています。