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不妊治療について  ー 原因となる疾患

クラミジア症

6.クラミジア症
 検査の項目でも述べてありますが,このクラミジア感染症は性病の一つで,大きな不妊の原因となります.以前の性病の王者は淋病でしたが,現在の王者は間違いなくこのクラミジア症です.検査は前述のように,子宮の出口を擦過して今現在の感染があるかどうか調べるものと,血液検査で過去の感染の既往が有るか否か調べるものの2種類があります.クラミジア感染は基本的には性行為を介しておきる場合がほとんどで,まず子宮頚管炎をおこし子宮内膜炎さらに卵管炎をおこし,骨盤腹膜炎をおこします.この間症状はほとんどありません(さらに感染が肝臓周辺までおよぶと,Fitz-Hugh-Curtis症候群といい季肋部の痛みを訴えることもあります).そして,弱い菌であるため症状がないまま治癒していきますが,そのあとに不妊症が残されてしまいます.卵管の閉塞,卵管采という卵子をピックアップする部位(前述)の手を広げたような形が萎縮し丸まって,その結果卵のピックアップ障害がおきます.また腹膜炎の後には薄い薄い膜状の広範な癒着がおき,卵巣から卵管への卵の移行を難しくする一因になります.この状態になってしまったものを薬などで治療する方法はありません.正確な状態を把握したい場合には腹腔鏡検査が有効です.そのうえで手術療法(あるいは腹腔鏡下癒着剥離術)を選択されるのが,自然妊娠を期待している場合には必要になります.あとは体外受精しかありません.